土橋重隆×玄侑宗久対談、『死と闘わない生き方』のタイトルで装い新たに刊行!


こんにちは。
2013年12月に刊行され、読み継がれてきた土橋重隆先生と玄侑宗久先生の対談『生きる。死ぬ。』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)が、手に取りやすい新書で再刊されることになりました。

 

タイトルも『死と闘わない生き方』に一新!

 

2014年2月26日、ディスカヴァー携書として刊行。

表紙もこんな感じに、かな〜りインパクトのあるデザインに生まれ変わりました。

 

土橋先生は、ウチのセミナーにも何度も出演していただいていますが、腕利きの外科医として活躍された豊富な経験を持ちつつ、現代医療の枠にとどまらない自由で柔軟な発想で、病気の背後にある原因の世界を探求してこられました。

 

この土橋先生の世界観をどっしり受け止め、生と死の極(きわ)から淡々と言葉を紡いでくださったのが、禅僧にして、芥川賞作家でもある玄侑先生。

 

医師と僧侶、医学と仏教という立場を超えて、まさに自在に語り合っていただきました。

 

土橋:「病気には意味と価値がある」とお話するんですが、皆さん、意味があることはある程度わかっても、価値があるとまではなかなか思えない。でも、これが実感できるようになると、生命の燃え方がまったく違ってくるというか、何か違うものが体の中から湧きあがってくると思うんです。

 

玄侑:病気が悪いものだという考えは、泥がきたないと一緒ですからね。そうした概念を飛び超えてしまうわけですね。

 

土橋:ええ。二者択一は、一般的には科学的思考と思われていますが、どちらが正しいと思った瞬間に不二ではない。二つに分けたものをいったん白紙に戻して、もう一回ゼロから考え直すことが必要だと思うんです。

 

玄侑:すると、価値が見えてくる?

 

土橋:見えてきますね。少なくとも、まったく違う見方ができるようになります。泥が汚いわけではないのと同じように、世界が変わるんです。

 

玄侑:科学的思考と言いますが、そもそも、きれい・汚いというのは、科学的でも何でもないわけですよ。これは完全に感情ですから。

 

土橋:ああ、感情ね。科学的、合理的であることを装っていますが、じつは感情的なところ からスタートしちゃっているわけですね(笑)。

 

玄侑:そうです。感情でしかないものを科学的にしちゃうんです。

 

手前味噌ですが、読んでくださった方の反響は大きく、熱い感想をいただくことも少なくなかったこの一冊。もっとたくさんの人に読んでほしい! と思ってきた一人としては、今回の再刊は嬉しいかぎり。

 

この記事をご縁に、お二人の自在なる対話にピーンと来た方は、ぜひご一読ください!
価格もグッと手頃になりましたので、すでにお読みになっているという方も、プレゼントなどにご活用いただけると嬉しいです(笑)。