土橋先生をお招きしての第11回身体感覚セミナー、無事に終了しました。
参加者の皆さんの意識が高いせいか、
前回以上にかなり踏み込んだお話ができたと思います。
しかし、トークの冒頭でいきなり土橋先生から「奴隷根性」という言葉が出て、
どこかで聞いた言葉だなあと思っていたら……。
(休憩中)
――先生、もしかして大杉栄、ご存じなんですか?
土橋 そう、大杉栄、奴隷根性論って書いているんだよね。
――やっぱり、そうですか〜。僕、大杉さんのこと滅茶苦茶好きなんですよ。いい言葉をたくさん残してますよね。
土橋 そう。言葉がすべて入ってくるよね。彼は全然普通ですよ。アナーキストって呼ばれているけど、どこもおかしくない。
……といっても、何の話かわからない人も多いかもしれないので(笑)、くだんの一文を抜粋して掲載しておきます。
(引用はじめ)
主人に喜ばれる、主人に盲従する、主人を崇拝する。
これが全社会組織の暴力と恐怖との上に築かれた、
原始時代からホンの近代に至るまでの、ほとんど唯一の大道徳律であったのである。
そしてこの道徳律が人類の脳髄の中に、
容易に消え去ることのできない、深い溝を穿ってしまった。
服従を基礎とする今日のいっさいの道徳は、
要するにこの奴隷根性のお名残りである。
政府の形式を変えたり、憲法の条文を改めたりするのは、
何でもない仕事である。けれども過去数万年あるいは数十万年の間、
われわれ人類の脳髄に刻み込まれたこの奴隷根性を消え去らしめることは、
なかなかに容易な事業じゃない。
けれども真にわれわれが自由人たらんがためには、
どうしてもこの事実は完成しなければならぬ。
(引用おわり)
お医者さんをお呼びしてのセミナーじゃ全然なくなってきた気がしますが(笑)、でも、この時代に生きている僕たちが、いましなければならないこと、感じなければならないこと……様々なことがシェアできた一日だったと思います。
自律的に、能動的に……。何にも寄りかからず、自分の意思で……。
また機会を設けて、土橋先生とイベントを開催していきたいと思います。ご意見、ご要望などお気軽にお寄せください!
★こちらも参照⇒http://little-sanctuary.net
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